ストレートネックは改善できるもの?
ストレートネック
ストレートネックとは?
ストレートネックはスマホ首とも呼ばれ、横から見ると頭が肩よりも前に出ている状態です。
通常であれば首(頸椎)は緩やかなカーブを描いており、カーブがあるからこそ重い頭を支えながら足からの衝撃を緩和しているとされています。
カーブがなくなれば首に負荷がかかるだけではなく、全身のバランスも崩れてしまうことが考えられます。
日本人の多くがストレートネックの可能性があると言われており、症状が悪化してしまうと首や肩に痛みやハリを感じやすくなります。
さらに症状が進行してしまうと、手に痺れや脱力感などの症状が現れます。
また頭痛なども感じやすくなり、自律神経にも影響を及ぼしやすいです。
発症原因は生活習慣の中にあることが多いため、原因を知ることで症状の進行を予防することが期待できます。
先天性は生まれつきの状態なので、見た目を変えることは出来ませんが負担にならないように施術を行うことは可能です。
後天性の場合はさまざまな関節に問題があることが多いため、全体的に検査する事が重要だと考えています。
併発的に猫背になり姿勢が悪くなる方も多くいらっしゃいます。
姿勢を今のうちに整えておくと、慢性的な症状を感じにくくなるためストレートネックを改善するだけでなく、根本から整えて行く必要があると考えています。
ストレートネックの原因について
日常生活ではスマホやパソコンを見る時に、うつむくような姿勢になっている方が非常に多くみられます。
こうした姿勢は首に負荷を与え、首回りの筋肉が緊張して硬くなってしまいます。
スマホやパソコンを見ていて肩こりや首に痛みが生じる場合には、姿勢が悪くなっていることが考えられます。
また、ストレートネックになりやすいと言われている不良姿勢は「猫背」です。
猫背姿勢は肩が内側に入って顔が前に出るような姿勢なので、頸椎のカーブが崩れてしまう可能性があるのです。
さらに使用している枕の高さが高すぎると、首がまっすぐ伸びた状態になってしまいます。
毎日この状態が続くことで首が伸びた状態で固まってしまい、ストレートネックの原因になり兼ねません。
朝起きて首に痛みがある場合には、枕の高さが合っていない可能性があると考えてください。
正しい姿勢を維持するには筋力が必要です。
しかし、運動不足や加齢によって筋力が低下すると姿勢が崩れやすく、ストレートネックを引き起こす可能性があります。
特に腹筋が使われない状態であると前かがみ姿勢になりやすいため、ストレートネックになりやすいと考えられます。
そのため、日常生活の中で意識して身体を使うことが重要になります。
ストレートネックの見分け方
ストレートネックを見た目で判断する場合、横から見て頭が肩より前に出ているかを確認します。
ご自身でも確認できますので、鏡で自分の姿勢をご覧ください。
なお、先天性か後天性か見極める事はとても難しく、幼少期の写真を見て判断する事が1番分かりやすいと思います。
基本的には後天性の方のが多いと言われております。
壁たち検査も有効です。
①壁に背を向けて立ちます
※壁と踵を5センチほど離します
②膝をしっかり伸ばし骨盤を前傾します(壁にお尻が当たる状態になります)
※寄りかかるのは駄目です
③肩甲骨を引き寄せて壁に当てます
※少し胸を張るように
④顎を引き後頭部を壁に当てます
※最後まで寄りかからないようにします
これが解剖学的に良い姿勢と言われています。
辛いなと思われたらストレートネック、または姿勢が悪くなっている可能性が高いです。
1日1回でいいので確認してみるのが良いでしょう。
当院では改善できる症状かどうかの検査も行います。
ストレートネックと猫背は同じなのかと気になる方もいますが、ストレートネックはあくまでも「首」周りの問題です。
ストレートネックを放置し続けると背中も丸まってしまい猫背になってしまう恐れもあります。
ストレートネックの対処方法
基本的には慢性化されやすい症状が多くあり、まわりでも同じ症状を患っている方が多いため軽視されがちですが、ストレートネックでいるとさまざまな症状を感じやすくなると言われています。
初期症状は肩こりや首こりによる身体の倦怠感や疲れ目、首や肩回りの可動域制限、無意識のうちに食いしばりを起こしてしまったり、就寝中に歯ぎしりを起こすことがあります。
この段階では早期改善が期待できます。
徐々に進行してくると猫背になりやすく、寝違いや顎関節痛、手や腕に痺れ、耳鳴り、頭痛、めまい、吐き気など痛みや強い違和感をが感じやすくなります。
この段階になりますと、改善には時間がかかることが多いとされています。
さらに進行するとヘルニアや自律神経失調症にもなると言われています。
この場合は病院で手術になる恐れがあるため、改善がしやすい段階で対処するのが1番です。
このように初期症状の段階で改善していかないと身体も心も落ち込んでしまいます。
基本的には日常生活の癖により身体の一部分に負担が蓄積され、初期症状を感じづらく気に留めない方も多くいます。
しかし、その時期も負担がかかっているため、改善にも時間がかかるケースがあります。
ストレートネックの予防方法
日常生活の中で猫背やうつむき姿勢が習慣になっていることで、ストレートネックになる可能性が高まることが考えられます。
特にスマホやパソコンを使用する際には、背筋が伸びるように意識することが大切です。
画面を目の高さくらいに合わせるようにするとうつむき姿勢が予防しやすくなります。
また、猫背姿勢も鏡をみてチェックするなど意識的に正すことをおすすめします。
姿勢の悪さが習慣になると腹筋が弱くなり、より首に負荷がかかりやすくなってしまいます。
デスクワークやスマホの長時間使用、読書の際など、同じ姿勢が続くことで、首や肩周りの筋肉は緊張して硬くなってしまいます。
同じ姿勢が続くような場合には休憩を取り、首や肩のストレッチを行うことで緊張した筋肉をほぐしましょう。
また、日常的にウォーキングなど運動やトレーニングを行うことで筋力がつき、姿勢が悪くなることを予防できます。
さらに、使用している枕の高さが高すぎないか見直すこともおすすめです。
枕が合うかどうかは、仰向けに寝てみて寝返りをすることで確認ができます。
その際に、身体に痛みや違和感が強く出なければ枕に問題はないと言われています。
後は基本的に睡眠、栄養、運動のバランスを意識してください。
ストレートネックの治療法
当院ではまずは症状の根本原因を解決するため、患者さまの身体がどのような状態であるかを丁寧に確認していきます。
そのため「いつ」「どこ」「何をして」痛めてしまったのか状況を確認し、「腫れや熱、痺れが無いか」「関節の可動域、関節、筋肉に痛みやこわばりがないか」などを確認させていただきます。
その他にも、
・体温に異常はないか
・以前にも似たような症状を患ってしまったことがある
・持病や手術の御経験、かかりつけ医の有無
・ペースメーカーや体内に金属が入っていないのか
・妊娠中ではないのか
・交通事故に遭われたことがあるのか
なども確認させていただきます。
その後に姿勢の検査を行い、原因がどこにあるかを一緒に確認して頂きます。
体内に金属やペースメーカー、特別な持病をお持ちでない方は、ハイボルトなどの特殊電気療法などで施術を行い、神経や関節、筋肉など問題のある部位に対して施術を行います。
その後、因果関係がある関節や筋肉、神経に対して施術を行います。
症状は首まわりに感じることが多いですが、首だけに原因がある場合はほとんどないため全身を調整していきます。
さらにお家でも簡単にできるストレッチやトレーニングを継続的に行っていくことが重要です。
ストレートネックによくある質問
Q.ストレートネックはどのくらいで良くなりますか?
A.治療頻度や年齢により異なりますが約3カ月~半年で改善されることが多いです。
セルフケアがしっかりと出来る場合は早めに改善される事が多いです。
Q.ストレートネックは筋トレで治りますか?
A.症状が軽度の場合はご自身で筋トレやストレッチで改善されることもありますが柔軟性や筋肉不足だけが原因だとは限りません。
気になる方はお近くの病院、または接骨院・整骨院に行くことをおすすめします。
Q.ストレートネックと猫背の違いは?
A.ストレートネックは頸椎に異常があるもので、猫背は頸椎、胸椎・腰椎に異常がある事が多いと言われています。
Q.ストレートネックを放っておくとどおなりますか?
A.姿勢が悪くなり身体に痛みや疲れを感じやすくなってしまったり頭痛になりやすくなったりします。
最悪の場合は関節に影響が出てしまい椎間関節ヘルニアになってしまう危険性もあります。
Q.枕の高さは重要ですか?
A.枕が高すぎてしまう首や肩に負担がかかりやすくなる可能性が高いため、ご自身に合った枕の高さにすることが良いと言えます。
Q.ストレートネックは自分で治せますか?
A.初期段階であればストレッチや運動、日常生活などを気を付けることで改善できる可能性もあります。
症状が進行している場合は早めにお近くの病院、または接骨院・整骨院などの治療院に行くことをおすすめします。