捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
捻挫とは、靭帯や腱などの軟部組織が損傷している状態です。
関節がある部分であれば、どこでも生じる可能性があり、とくに手首、足首、指の関節で起きやすいです。
外からの衝撃や外力によって、関節が不自然な形にねじれて損傷します。
スポーツ中の転倒や衝突で生じることもあれば、日常生活での転倒や踏み外しが発端となる場合もあります。
また、普段から関節を動かしていないと急な動きについていけずに受傷しやすいです。
そんな不意の負傷を防ぐには、転倒や急な動きにも耐えられるよう、日頃からストレッチで柔軟性を獲得するように努めてください。
また、睡眠不足やバランスの悪い食事も影響しますので注意しましょう。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
「捻挫」と「靭帯損傷」は、ともに特定の部位へのダメージで生じるケガです。
しかし、二つには微妙な違いがあります。
捻挫は、関節部分を強くひねることで、靭帯が伸びたり裂けたりします。
とくに足首、手首、膝、指などの関節部で多くみられます。
状態によっては内出血でひどく腫れたりします。
一方、靭帯損傷は、靭帯自体への直接的なダメージによるケガです。
転倒や激しい運動、衝撃、事故などが発端となって、靭帯が断裂や摩擦損傷を起こします。
靭帯には関節の安定性を保つ重要な働きがあり、損傷によって関節がグラついて不安定になると、日常生活に悪影響を及ぼしますので、しっかりとした予防対策が必要です。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫には早い段階で適切な対処が必要です。
受傷直後に患部に腫れや熱感があれば、炎症が起きていると考えられます。
その場合は応急処置の「RICE処置」をすみやかに実施してください。
・Rest(安静):患部を動かさないように安静にします。
包帯やテーピングなどできつく締めすぎない程度に固定すると安定しやすいです。
・Ice(冷却):患部を冷却シートなどで10分程度冷やします。
・Compression(圧迫):テーピングや包帯で患部を圧迫して腫脹を緩和します。
・Elevation(拳上):患部を心臓より高い位置に挙げ、炎症の拡大を防ぎます。
捻挫した直後からRICE処置を適切に行えば、痛みの緩和と早期改善が期待できます。
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
応急処置の基本となる、「RICE処置」のおさらいです。
Rest(安静にする)は、患部を動かさないようにして安静を保ちます。
Ice(冷やす)は、患部を冷却シートなどで冷やし、炎症を緩和します。
Compression(圧迫する)は、患部をテーピングや包帯で圧迫して、腫れや痛みを緩和させます。
Elevation(拳上する)は、患部を心臓より高い位置に挙げ、炎症反応を抑えます。
関節の柔軟性が低下すると損傷するリスクが高まります。
日常的にストレッチを行い、こまめに水分補給をすることで筋肉や関節の柔軟性を高め、ケガをしない身体づくりに努めましょう。
スポーツをする前は、ストレッチや水分補給を必ず行いましょう。
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら病院に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。